校長挨拶
校長挨拶
令和6年度校長あいさつ
愛媛県立宇和島東高等学校のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。令和4年4月に着任しました校長の重松 聖二(しげまつ せいじ)と申します。本年度で3年目を迎えます。よろしくお願いいたします。
本校は、令和6年度で創立129年を迎える県内屈指の伝統校です。平成20年に定時制、令和3年に津島分校が加わり、互いに連携しながら「オール宇和島東」で取り組んでいます。
また、平成25年度に文部科学省から指定を受けたスーパーサイエンスハイスクール事業(SSH)は、令和5年度から令和9年度までの5年間、新たに第Ⅲ期の指定を受け、本校の教育活動の大きな柱となり、全校体制で取り組んでいます。
さらに、令和6年度商業科入学生からは、1年次で商業に関する基本的な知識・技術を学び、2年次より3コース(会計ビジネスコース、情報ビジネスコース、地域ビジネスコース)に分かれ、より専門性の高い商業教育を行うこととしています。自分の進路に合わせたコースに分かれることで、自分の興味・関心の高い内容を深く学べるようにし、これまで以上に商業科の魅力を高めるとともに、地域の経済活動をリードできる人材を育成してまいります。
本校全日制では、学校の重点努力目標を「新しい時代を切り拓く人間力の育成」とし、生徒も教師も新しいことに挑戦し、「総合的な人間力」の育成に努めています。
全日制には理数科、普通科、商業科があり、「敬愛・自律・進取」の校訓のもと、高いレベルの文武両道をモットーに、各自の進路実現を目指し、活気ある中に心温かい仲間が集い、充実した高校生活を送っています。
また、地域の方々や関係機関等と連携を深め、地域貢献に係る取組や地域の課題解決に向けた探究活動への取組に積極的に挑戦し、地域理解を深めるとともに、地域愛の育成を推進しています。
毎年多くの生徒が国公立大学への合格、多くの検定試験等の資格取得していく一方で、部活動にも熱心に取り組み、限られた時間の中でどのように成果を上げるか、生徒が主体的に、創意工夫して取り組み、多くの運動部や文化部が全国大会、四国大会に出場するなど、大きな成果を収めています。
令和5年度の生徒の皆さんの活躍の一部を紹介します。
【部活動】
〇愛媛県高等学校総合体育大会 256名出場(私立高校を含む参加校68校中、5番目に多い人数)
〇インターハイ出場 6部(体操部・柔道部・ボート部・少林寺拳法部・陸上競技部・水泳部)
〇全国高等学校総合体育大会 ボート競技女子ダブルスカルで全国優勝(全国2冠)(兵頭佳乃さん、宝本和花さん)
〇全国高等学校選抜大会出場 4部(剣道部、柔道部、少林寺拳法部、ボート部)
〇全国高等学校選抜ボート大会女子シングルスカル 全国優勝(宝本和花さん)
【進路】
〇国公立大学合格者数 130名
※令和4年度:136名,令和3年度:102名,令和2年度:88名,令和元年度:99名
〇難関国立10大学合格者数 6名(東京大学1名、名古屋大学1名、九州大学4名)
〇国立大学医学部医学科合格者数 1名(愛媛大学医学部医学科1名)
【スーパーサイエンスハイスクールSSH事業】
第Ⅲ期SSH事業(文部科学省からR5~R9指定)では、本校が第Ⅰ期、第Ⅱ期で構築したリージョナルサイエンスの取組・成果を発展させ、Society5.0の実現に向けて多くの地域課題を解決し、地域の未来を科学的に創造するイノベーション人材を育成するために、STEAM教育にロボット・データサイエンスの考え方を融合させた宇東STREAM(Regional Problems × STEAM × Robotics)のカリキュラムを研究開発しています。
身近な地域課題は、全国各地の地域課題や国際的な課題と共通点があり、地域課題解決はSDGsの目標達成に向けた取組につながるという視点で研究開発することとし、国内外の大学や研究機関、企業、行政等と連携し、「人とつながる・世界とつながる・未来とつながる」取組を実践し、イノベーション人材に必要な課題発見力・科学的探究力、多面的思考力・独創的創造力、協働力・コミュニケーション力を育成しています。
〇卒業生が先進的な科学技術研究を行う東京大学、Amazon、住友化学を訪問する関東STREAM研修の実施
〇愛媛大学グローバルサイエンスキャンパスにおける科目等履修生で愛媛大学の単位を11名が取得
〇マレーシアやハワイの連携高校とSDGsに関する国際共同研究を実施、マレーシア海外研修で情報交換
〇取り組んだ課題研究を論文にまとめてコンテストに応募160件
➡科学系コンテストでの受賞39件 大学主催データサイエンスコンテスト全国優勝ほか全国入賞多数
〇愛媛大学留学生を招聘した国際性育成 延べ82名
【ICT活用授業改善推進事業、教科等横断型授業、STEAM教育】
本校はICT活用授業改善推進事業、教科等横断型授業の推進も行っており、愛媛大学留学生、本校生徒が一人一台PCを活用してオンラインで連携し、地球環境問題について英語でディスカッションを行ったり、各教科での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断授業を全校体制で取り組んだり、先進的な教育を推進しています。
〇一人一台PCを活用した協働的な学び、個別最適な学びの実現、観点別評価の研究
宇東ICEモデルを基軸とした全校的な探究型授業の研究、EILSを活用した授業改善
〇教科等横断型授業に全教員(全日制・定時制・津島分校)が挑戦
各教科での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な教育を推進
「英語」×「商業」、「数学」×「地学」、「国語」×「英語」、「数学」×「芸術」ほか。学校HPに指導案を公開
〇STEAM教育の推進(主な取組例)
☆南海トラフ地震事前復興デザイン探究(東京大学、愛媛大学等と連携)
☆地域課題解決ロボットアイデア探究(ロボット企業THK株式会社と連携)
☆地域課題解決データサイエンス探究(滋賀大学データサイエンス学部と連携)
☆コロラド大学主催の宇宙開発プログラムに日本代表として参加。ハワイ大学宇宙航空研究所と連携。
これらの本校の取組について、令和5年度、広島県教育委員会をはじめ、全国各地の高校(神奈川県、広島県、島根県、熊本県、鹿児島県の5校)の教員が本校に先進校視察訪問で来校され、成果を普及しました。
【地域貢献活動】
生徒が主体的に計画した地域のボランティア活動や地域のイベントへの参加・協力を積極的に行い、地域貢献に取り組んでいます。
〇部活動単位とした地域貢献活動の取組
(取組の一例)体操部の生徒が幼稚園で体操教室、ボート部が小学生対象のボート教室、化学部の生徒が鶴島小の放課後学童で児童の学習支援、吹奏楽部が予土線FunFun祭に参加、バスケットボール部、書道部が宇和島市障害者体育大会に参加、生物部が天神小、明倫小で科学教室を実施 ほか多数 詳細は本校の学校ホームページ「地域貢献活動」に掲載
本ホームページでは、宇和島東高校の様々な学校行事や授業や部活動における生徒の活動の様子を随時お伝えいたします。
特に、高校入試を控えた中学生にとって進路選択に有益な情報や本校の魅力を紹介したいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
また、本校定時制、津島分校もそれぞれホームページを開設しておりますので、それらを通して、宇和島東高校への関心を高めていただければと思います。
今後とも、本校への温かなご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年4月
愛媛県立宇和島東高等学校長 重松聖二