校長挨拶

ごあいさつ
 
   愛媛県立宇和島東高等学校長 野村 和弘

 

文部科学省からのスーパーサイエンスハイスクール再指定という朗報とともに、平成30年度が始まりました。

本校は平成25年度に初めて指定を受け、昨年度までの5年間、「リージョナルサイエンス(Regional Science)-地域からの挑戦-」という研究開発課題のもと、全校体制で各種取組を行い、次のような成果を得ることができました。

① カリキュラム開発の柱として教育課程に学校設定科目「リージョナルサイエンスⅠ・Ⅱ」を位置づけ、理数科・普通科の全生徒が地域教材を生かした課題研究に取り組むプログラムを開発することができた。各研究班を理科や数学だけでなく、国語、地歴公民、保健体育、芸術、英語、家庭などの教員が担当し、組織的で協働性のある指導体制を確立することができた。

② 愛媛大学での実験講座や関東科学体験研修により、大学の研究室で高校のレベルを超えた実験をしたり、これからさらに注目度が高まるAIやiPS細胞について講義を受けたりして、生徒の将来に向けたモチベーションを高め、グローバルな見方や考え方を育成するプログラムを開発することができた。

③ 外国の高校生・大学生との科学交流を中心とした海外研修や外国人研究者による指導など、英語によるコミュニケーション能力の向上を図るプログラムを開発することができた。

④ 科学系部活動に所属する生徒が指定前の約3.5倍に増え、課題研究の成果を論文やポスターにまとめて各種コンテストに応募したり、学会等で発表したりするなど、活動が活発になった。

 これからの5年間は、「Regional Innovation ―「科学の力」で地域を変える―」を研究開発課題とし、今まで高めてきた「学校力」を生かして地域に良い影響を及ぼしたい、地域を変革したいと考えています。例えば、近隣の中学校を訪問したり、本校へ小中学生を招いたりして理科に関する興味・関心を高める体験的講座をより多く実施したいと考えています。また、スーパーグローバルハイスクールの宇和島南中等教育学校やスーパープロフェショナルハイスクールの宇和島水産高校との連携、行政との連携も進めていきたいと考えています。

 さて、35年以上も前に卒業生の皆さんが植えた木々からなる「ふるさとの森」に囲まれた落ち着いた環境の中、生徒は勉学と部活動に励み、友人たちと楽しい時間を過ごしています。本校は普通科、商業科、理数科、定時制の4本柱からなっていますが、せっかく異なる長所を持った生徒が集まっているのですから、できるだけ多くの友人をつくり、お互いに刺激し合い、磨き合ってほしいと願っています。校歌の一番から三番まで「つどう宇和島東高」という歌詞が共通してありますが、ただ単に宇和島東高にいるのではないことを意識してほしいと願っています。

今年度は、重点努力目標を「地域を愛しつつ、多角的な視点で考え、広く社会に貢献できる教養人の育成」としました。これを実現できるよう、全教職員が力を合わせて各種教育活動に取り組みます。

これまでと同様、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。