国際共同研究・国際性育成 

 海外の高校生または海外出身の研究者との交流や、国際共同研究、英語による研究発表および質疑応答を通して、コミュニケーション能力及び国際性、多様な人と協働する能力を身に付け、将来、科学的分野で世界と地域の持続的な発展に貢献できるグローバルリーダーとなることを目指す生徒を育成する。


コロラド大学主催 宇宙開発プログラムThe Great Lunar Expedition for Everyone
(通称:GLEE)に日本の代表として参加

参加国
Australia, Bahrain, Columbia, France, Israel, Italy,  Luxembourg, New Zealand, Nigeria, Poland, Republic of Korea, Romania, Rwanda, SaudiArabia, & Ukraine.

GLEEプログラム公式ホームページ

Inspired by NASA's Apollo Moon landings over 50 years ago, the Great Lunar Expedition for Everyone (GLEE) will be a catalyst for a new generation of space missions and explorers. This scientific and technological mission to the Moon will deploy hundreds LunaSats to the lunar surface to conduct local and distributed science missions. LunaSats are tiny spacecraft with an integrated sensor suite that will be programmed by teams of students all over the world for a mission of their own design. These teams will be mentored by GLEE program staff through the programming, test, launch, and data gathering process. GLEE will be free to all teams that are selected for participation. From hands-on activities to a global citizen science network, GLEE is the next step to inspire and engage the world in a truly global mission to the Moon.
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GLEEプログラム参加メール
Through NASA’s Colorado Space Grant Consortium and NASA’s Artemis Student Challenges, we have been able to carry out our mission with our remote workshop since October of 2021. We have reached out to you today because we want all Artemis Accord countries to be involved in our expedition to the lunar surface.

What is the Artemis lunar program:
https://www.nasa.gov/specials/artemis/
With Artemis missions, NASA will land the first woman and first person of color on the Moon, using innovative technologies to explore more of the lunar surface than ever before. We will collaborate with commercial and international partners and establish the first long-term presence on the Moon. Then, we will use what we learn on and around the Moon to take the next giant leap: sending the first astronauts to Mars.

 日本も参加し、アメリカが中心になって進めている国際的な月面探査計画「アルテミス計画」でNASAは、2025年に宇宙飛行士が月面に降り立つことを目標にしています。昨年、無人の宇宙船が月を周回する試験飛行が行われました。次は宇宙飛行士を乗せた状態で試験飛行が行われる計画です。

 令和5年度、本校は、アメリカのコロラド大学が企画している宇宙開発プログラムThe Great Lunar Expedition for Everyone 通称:GLEEに日本の代表として参加することになりました。
コロラド大学からGLEEプロジェクトのキットが送られてきました。キットを開けてみると、プログラミングの学習を通して、宇宙開発について学んでいきます。希望生徒が集まり、Google Classroomにてオールイングリッシュの動画を見ながら、宇宙で活躍するLunaSatについて学んでいます。未知なる冒険となりますが、これからどんな展開が待っているのか非常に楽しみです。

 






◆令和5年5月19日(金)
GLEE(The Great Lunar Expedition for Everyone) ハワイ大学女性研究者によるオンラインミーティング


 5月19日(金)、ハワイ大学宇宙航空研究所にて航空物理学エンジニアをされているAmber Imai Hong先生とGLEEプログラム(コロラド大学主催 GLEE(The Great Lunar Expedition for Everyone))に取り組む生徒がオンラインミーティングを行いました。
 本校生徒全員が英語で自己紹介をしたあと、現在LunaSatを作る上でプログラミングについて困っていることを英語で質問しました。
 お互いにZoomで画面共有しながら、Amber先生は丁寧に説明してくださり、プログラミングでの問題を見事解決することができました。
 ハワイ大学宇宙研究所助成コンソーシアム所長Art Kimura先生も飛び入り参加してくださり、非常に有意義な会となりました。距離は離れていても、Zoomを通してプログラミングの質問ができたことは大きな成果です。また、生徒自らが英語で質問をし、Amber先生の英語による回答もしっかり理解できていてコミュニケーションが図れていました。今回のAmber先生のご助言をもとに、さらにGLEEプログラムにも力を入れて取り組んでいこうと思います。

◆令和5年5月29日
GLEE(The Great Lunar Expedition for Everyone) プログラム継続研究中

 コロラド大学主催 GLEE(The Great Lunar Expedition for Everyone) に日本代表として本校が参加し、毎週、継続研究を行っています。
 令和5年5月29日、
前回、LEDを点滅させるプログラミングに取り組みましたが、今日は端末からの電力の供給を停止させ、備え付けの太陽光発電パネルで自家発電し、プログラムを実行することができるかという課題に取り組みました。下左の写真は電力を供給してLEDを発光させているものです。下右の写真は端末との接続コードを抜き、太陽光発電パネルに光を当てて発光させているときのものです。電球の明かりが強くLEDの発光が写真ではわかりにくいですが、成功することができました。でもスマートフォンのライト機能程度の明かりでは発光させるほどの電力が生じないこともわかりました。

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GLEEプログラム終了証明書

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ハワイ大学の先生方に英語プレゼンテーション

 3年生の児玉君が、愛媛大学GSCで行った研究と高校で行った研究の2つの研究について、ハワイ大学の先生に英語プレゼンしました。発表後、貴重な質問やアドバイスをいただき、研究者としての在り方について学ぶことができました。

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生物部「発展途上国の水質浄化に向けて(ハワイの高校と国際共同研究)」

ハワイWaipahu高校と行う国際共同研究(International Collaborative Research)     

 令和3年度から、本校は、ハワイWaipahu高校、松山南高校と連携し、国際共同課題研究(International Collaborative Research)を行っています。SDGsの国際目標達成のため、ハワイ、松山、宇和島の河川で水質調査を実施し、水質の違いを比較し、その考察から、発展途上国の水質浄化のための効果的な方法を各校が研究していく、ワイパフ高校(ハワイ)、松山南高校、本校による共同研究である。

生物部では、ワイパフ高校(ハワイ)、松山南高校、西条高校と連携して「世界の水質浄化」を目指した取組を継続してきており、今年で3年目になります。今年も10月21日()にオンラインでつながって、英語によるディスカッションを行いました。他校の英語による発表を聞いたり、生物部内の水質を研究している2つの班が共同で作成したプレゼンを英語で発表したり、質疑応答にもしっかりと取り組みました。環境調査や身近な廃棄物を利用した水質浄化の研究によって、汚れた水を飲料水に変えるシステムや装置を作成し、将来、発展途上国の人たちが、安心して飲むことができる水を提供することが私たちの目標です。この連携は、本年度も全3回の実施予定です。私たち生物部は、このような機会をいただけることに感謝し、さらなる研究内容の深化と英語力の向上を目指して、日々の活動に取り組んでいきます。

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愛媛大学留学生を本校に招聘した国際性育成

 本校では、愛媛大学留学生を本校に招聘し、サイエンス・ディスカッションを積極的に実施することで、海外研修の事前・事後指導を充実させている。
 また、英語や科学英語の授業にも留学生の招聘が実施されるようになり、より多くの生徒が国際性を育成する機会を得られる体制となっている。
 ※留学生の謝金・旅費は、愛媛県教育委員会の事業「えひめ英語力向上特別対策事業」から支援いただいている。
 
 

 

令和5年度SSHシンガポール・マレーシア海外研修


実施日 令和6年1月16日(火)~1月19日(金)
 
 1月17日(水)、SSHシンガポール・マレーシア海外研修は2日目を迎え、NEWater Visitor Centreを訪れました。国立シンガポール大学の学生3名も合流し、英語で会話しながらの見学となりました。NEWaterとは下水再生水のことを示し、山や川が少ないシンガポールにおいて水問題を解決することが重要であることが伝わってきました。SDGs 6 Clean Water and Sanitationにあるように、水に関する問題は世界共通です。隣国から水を輸入したり、下水を再生水として利用したりするシステムが整っている様子を学ぶことができました。

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 1月17日(水)、NEWater Visitor Centreの見学後は、国立シンガポール大学のカフェテリアにて昼食です。移動中のバスの中での現地の学生とたくさん交流でき、カフェテリアも丁寧に案内してもらい、現地の学生が食べるランチを味わうことができました。

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 1月17日(水)、昼食後は、今回のプログラムに協力していただいている一般財団法人自治体国際化協会CLAIRシンガポール事務所にて、国立シンガポール大学の学生とのサイエンスディスカッションです。本校生徒5名と国立シンガポール大学の学生3名が、3つのグループに分かれ、水問題の解決に向けて、ディスカッションをしました。生徒は事前に準備してきているプレゼンテーションを発表し、現地の学生から助言をいただく中で、miroというディスカッションアプリにまとめていきました。現地の学生がローテーションしながら意見を共有してくれたので、多様な考えに触れ、自分たちのアイディアを深めることができました。最後にmiroの付箋でまとめた学びを全体に共有し、ディスカッションを締めくくることができました。今回のプログラムに関わってくださったCLAIRの皆様、国立シンガポール大学の学生の皆様、本当にありがとうございました。

 明日のSMK INDAHPURA 1の訪問の際にも、水問題について現地の高校生と考えていきます。夏から約半年間、2年生理数科および普通科Ⅱ理系で取り組んできた水問題ディスカッションの集大成です。マレーシアの高校生と有意義なディスカッションができますように。

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 1月18()SSHシンガポール・マレーシア海外研修で、SMK INDAHPURA 1という学校を訪問し,交流を行いました。交流にはリモートで学校にいる2年生理数科生徒・2年生普通科理系生徒も参加しました。現地を訪問した生徒が昨日の研修でアイデアを深めた水問題解決のための発表を行い、その後本校数学教員と現地を訪問した理科教員による授業を行いました。学校では「Science Day②」として愛媛大学の留学生の方と現地の様子を視聴し、授業に参加しました。
現地の文化を学ぶことができ、また課題解決のため協働することの大切さを学びました。
貴重な経験をさせていただいた
SMK INDAHPURA 1の皆さん、愛媛大学留学生の皆さん、ありがとうございました。
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 1月18()、海外研修参加生徒がマレーシアのジョホール州クライ郡にあるSMK INDAHPURA 1を訪問しました。正門に着くと、あたたかいお出迎えをしていただきました。開会行事では、学校紹介プレゼンテーションや記念品交換などを行いました。終日を通して、本校2年生理数科・普通科理系もScience Day ② として、オンラインで参加しました。

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 1月18()SMK INDAHPURA 1での1つ目のプログラムは、水問題に関するディスカッションです。12月6日にScience Day ①で意見交換した内容を踏まえて、冬休み中にFlipgridでプレゼンテーション動画を再構成してきました。各ブレイクアウトルームで議論した内容をホワイトボードにまとめ、ディスカッションのサマリーとして全体で共有しました。水問題の解決策として、①Perfect Plumbers(他地域からの水の供給方法を考える班)②Well Washers(水を浄化する方法を考える班)③Dam Defenders(洪水を防ぐ方法を考える班)3つの観点から、世界共通の水問題解決に向けて話し合うことができました。

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 1月18()SMK INDAHPURA 1での2つ目のプログラムは、数学の授業です。冬休み中に数学の担当の岩村先生が、鳩の巣原理とラムゼーの定理に関する問題の解説動画を作成してくださり、その動画を見ながら、SMK INDAHPURA 1でも、宇和島東高校でも演習問題を解いていきました。2人組を作り、それぞれ赤色と青色のペンを持ち、5点を2人が交互に結んでいき、自分のペンの色で塗られた三角形ができたら勝ちという演習をしました。同色三角形をペアの相手に作らさないようにと、楽しく活動していました。5点の場合と違い、6点の場合は引き分けが存在しないことが今回の授業のポイントですが、宇和島東高校とSMK INDAHPURA 1Zoomつないで意見交換し、両校に共通して、6点の場合は引き分けが出ないという結果も確認できました。国を越えて意見交換をしながら、同じ数字を用いて学ぶ数学の面白さに気付けた授業となりました。

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  1月18()SMK INDAHPURA 1での最後のプログラムは、生物の授業です。日本語、英語、マレー語を読み合う実験を通して、脳の情報伝達に関して学びました。Excelシートの共同編集機能を用いて、各自が自分の読めたタイムを入力し、本校生徒とSMK INDAHPURA 1の生徒のそれぞれの言語が読めたスピードの平均値を出しました。この実験結果から、宇和島東高校の生徒より、マレーシアのSMK INDAHPURA 1の生徒の方が、英語への親和性が高いことが分かりました。1日を通して、あたたかいおもてなしをしていただき、海外と高校生と一日を過ごすという貴重な経験をさせていただきました。

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 3日目の夜はシンガポール市内のレストランで海鮮中華料理を食べ、チャンギ空港から日本へ向けて出発しました。4日目は羽田空港、松山空港を経由し、無事に宇和島東高校まで帰ってきました。あっという間の4日間。4年ぶりの開催となった今回の海外研修では、Flipgridという動画投稿アプリで事前交流をしたり、Zoomを通じて本校生徒もオンラインでマレーシアの高校生と交流したりするなど、さまざまな新しい試みに挑戦することができました。SSH国際性育成事業に関わった2年生理数科・普通科理系の皆さんが、今後もグローバルに活躍する人材になってくれることを期待しています。今回の海外研修の実施にあたり関わっていただいた多くの皆様、本当にありがとうございました。

令和5年度UWAJIMA EAST SCIENCE DAY

(愛媛大学留学生・マレーシアの連携高校とサイエンスディスカッション)

 令和5年12月6日(水)、2年生理数科・普通科Ⅱ型を対象に、SSH国際性育成の一環として、Science Day ① が行われました。
 朝は、宇和島駅からバスで到着した愛媛大学留学生16名を正門で迎え入れました。オープニングセレモニーでは下元心遥さんのスピーチにて本行事がスタートしました。各教室に分かれて、英語でアイスブレイクを行い、あっという間に仲良くなっていました。

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 Science Day ① の午前中は、愛媛大学留学生と一緒に化学の実験を行いました。混合した金属イオン試料を化学的性質をもとに分離していく実験でしたが、本校生徒と留学生が協力して実験し、各班で出た実験結果を他の班と照らし合わせて話し合っていました。英語で化学の授業を受けるのは新鮮でしたが、生徒たちは留学生と積極的にコミュニケーションをとりながら、いきいきとした表情で取り組んでいました。

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 Science Day ① の午後からは、水問題に関するディスカッションです。はじめに、愛媛大学留学生に、出身国における水問題と考えうる解決策に関して英語でプレゼンテーションをしていただき、本校生徒たちが一生懸命プレゼンテーションに関して質問をしていました。

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 Science Day ① の最後は、マレーシアの連携校であるSMK INDAHPURA 1 との水問題に関するディスカッションです。本校生徒76名とSMK INDAHPURA 1生徒35名と愛媛大学留学生16名が18つのブレイクアウトルームに分かれて、世界の水問題解決に向けて、プレゼンテーションをしたり質疑応答をしたりしました。国を越えて、様々な視点から、世界共通の課題に関して話し合うことで、多くの生徒が新たな学びや発見をすることができました。お互いの質疑応答の内容や留学生からのアドバイスを踏まえ、1月18日(木)のSciece Day ② までに、各班でプレゼンテーションの内容を練り直していきます。

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 Science Day ① のクロージングでは、上甲実咲さんが本日の学びを英語で発表してくれました。今回のオンラインミーティングを通して、清水遥さんが素晴らしいMC役を務めてくれました。
 バスで留学生が出発するまで名残惜しく、絶えず本校生徒と留学生は英語での会話を楽しんでいました。最後に、本校生徒と留学生みんなで集合写真を撮影し、"See you again."と言って、留学生を見送りました。

 今回は、生徒のみなさんの「英語が伝わった!」という笑顔をたくさん見ることができました。次回のScience Day ② は、1月18日(木)に行われます。1か月後のScience Day ② に向けて、日頃の学習活動への意識もきっと変わってくることでしょう。 
 本行事の開催にあたり、関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

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令和4年度 UWAJIMA EAST SCIENCE DAY① 実施要項

1 目的
 マレーシアの連携高校との科学交流を円滑に行うため、愛媛大学外国人留学生を交え、英語によるプレゼンテーションやディスカッションを通して、相手の意図や情報を的確に理解することや、適切に伝え合う力を養う。また、今後の大学生活等でも実施する科学研究における英語プレゼンテーションに生かすことを目的とする。

2 日時
 令和4年12月5日(月)6・7時限目
3 講師 
 愛媛大学外国人留学生14名
4 活動内容
 ・開会行事
 ・アイスブレーク及び自己紹介
 ・RSⅡ、科学系部活動で取り組んだ課題研究の発表
 ・サイエンス・ディスカッション
 ・閉会行事
5 実施場所 
  化学講義室、化学実験室、生物講義室、生物実験室、物理実験室、地学実験室
6 対象生徒
  2年3組、4組(2年生 理系及び理数科)
7 備考
 ・本プログラムの費用は、愛媛県教育委員会の外国人講師等の英語力向上講座の費用で負担する。
 ・1月31日(火)「Science Day ②」を予定

 12月5日(月)6限・7限に、2年3組・4組を対象に、Science Day①が行われました。愛媛大学留学生が講師として来校し、本校生徒5名程度の班に1名ずつ留学生が入って活発なアクティビティができました。生徒が課題研究で取り組んできた内容を英語で発表し、留学生の出身国の水問題について発表を聞きました。後半には、留学生から学んだことに関してプレゼンテーションを作成し、部屋ごとに学びの成果を英語で発表することができました。日頃の英語の授業で学んでいることを生かし、実際に外国人留学生との会話の中でコミュニケーションを図れたことで、「伝わった!」という自信につながったように思います。SDGs No.6 "Water and Sanitation"は世界共通の解決すべき問題だと認識でき、これからも英語を通して様々な世界の問題について考えていきたいと思います。   

 


令和4年度 UWAJIMA EAST SCIENCE DAY② 実施要項

1 目的
 本プログラムは、SSH事業における「国際性の育成」の一環として実施する。例年実施されてきたSSH海外研修プログラムの中止に際し、2年生普通科理系及び理数科の生徒に国際性を養うため企画したものである。マレーシアの連携高校の英語母語話者とのコミュニケーションを通して、英語コミュニケーション能力の向上に努めるとともに、愛媛大学留学生と協同的に科学を英語で学習したり、英語で自らの研究を発表したりすることで、国際的に活躍できる未来の科学技術系人材の育成を目的とする。
2 実施日
 令和5年1月31日(火)
3 連携高校
 マレーシアSMK INDAHPURA高校
4 活動内容
 9:55~12:45
 開会行事
 ・アイスブレーク(自己紹介を含む)、両校教員生徒挨拶
 ・国際共同研究サイエンスディスカッション「アブラヤシを用いた水質改善」
  SDGs目標6「安全な水とトイレをみんなに」
 ・1班4名(本校2名+相手校2名)で国際共同研究の計画案発表
 ・国際共同研究計画案のプレゼンテーション作成 
12:45~13:45 昼食(プレゼンテーション練習)

13:45~15:35 プレゼンテーション大会
 ・5グループ(各4班)の中で優秀班の決定
 閉会行事
4 実施場所
 ・生物講義室及び生物実験室

5 参加者(Zoom Meetingによるオンライン参加)

 ・参加生徒  
  本校第2学年理数科・普通科理系生徒40名

  シンガポール・マレーシア国海外研修参加希望者12名に加え、
  理数科生徒を加え、40名で実施することにした。
 ・参加生徒  SMK INDAHPURA(マレーシアの連携校)生徒約40名
 ・TA  愛媛大学留学生20名
 ・担当教員  本校教員3名:赤松 弘教、石川 玲子、ミシャル・T・バット
        SMK INDAHPURA教員2名:Azrul Wahid、Annur
6 コロナウイルス感染症対策
 ・参加者はマスクを着用し、適時換気しながら活動し、こまめに消毒を行う。

 

 「The Ultimate Field Trip Program (Hawaii University × 宇東SSH) 」 
 ハワイ大学と連携したSTEAM教育   令和4年11月6日

ハワイ大学宇宙研究所助成コンソーシアム所長Art Kimura先生による「The Ultimate Field Trip Program (Hawaii University × 宇東SSH) 」が行われ、1・2年生の希望者33名が参加しました。宇宙での生活や宇宙物理学について、映像も交えて、分かりやすい英語で説明してくださりました。実際に、3つの実験に取り組み、宇宙物理学について肌で感じることができました。講義のあとには、多くの生徒が英語で質問し、Art先生も丁寧に答えてくださいました。海外の先生に直接講義していただいたことで、世界や宇宙をより身近に感じることができました。

 

令和3年度の取組

①SSHシンガポール・マレーシア国 海外研修
(令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により中止)

 →海外研修の代替「UWAJIMA EAST Science Day」(オンライン開催)

 UWAJIMA EAST Science Day①は、第2学年理数科及び普通科理系生徒まで対象を拡げ、続いて、UWAJIMA EAST Science Day②は、海外研修に参加する予定であった生徒に、追加募集をかけて実施した。
◆ UWAJIMA EAST Science Day① 令和3年12月6日

◆ UWAJIMA EAST Science Day② 令和4年1月25日

 

 

【アンケートの考察】
・ほとんどの質問項目で4.0を超えたが、質問項目9、10では4.0未満であり、英語によるコミュニケーションの難しさを感じた経験になったことによるものと捉える。一方、質問項目8、10では、Science Day①の評価(平均値)から大きく増加させた。質問項目13にあるように、前回の課題を踏まえ、PDCAサイクルによる改善を図る経験こそが上達につながるのであると、生徒に感じさせることができると意義がある。
・質問項目8~10では評価(平均値)が低い。生徒自身が英語によるコミュニケーション能力に課題を見出した結果とも考えることができる。
・質問項目9では、Science Day②のほうが評価(平均値)を下げている。Science Day①のディスカッションは留学生との単純な意見交換であり、Science Day②ではディベート形式の討論であり、議論の形態という点で難度が高かったと、それが評価を下げた原因であると察する。しかし、質問項目5のとおり、今後の学習意欲には高まりを見せた。
・質問項目11~13での評価(平均値)の高さによると、国際的で多角的な視点を持つことの大切さを感じるきっかけとなったと思う。オンライン実施であるが、国際性育成に関する充実した代替研修として実践できた。


②ハワイWaipahu高校と行う国際共同研究(International Collaborative Research)     

 令和3年度から、本校は、ハワイWaipahu高校、松山南高校と連携し、国際共同課題研究(International Collaborative Research)を行っています。
 SDGsの国際目標達成のため、
ハワイ、松山、宇和島の河川で水質調査を実施し、水質の違いを比較し、その考察から、水質浄化のための効果的な方法を各校が研究していく。ワイパフ高校(ハワイ)、松山南高校、本校による共同研究である。

Water assessment collaboration Ehime and Hawaii 

 ・第1回ミーティング(令和3年10月24日(日)9:00~)
  生物部1、2年生6名、教員2名(生物部顧問、英語)参加
 ・第2回ミーティング(令和3年12月12日(日)9:00~)参加
  生物部1、2年生8名、教員2名(生物部顧問、英語)参加

 互いの国で行った実験データに関する説明を行った後、質疑応答が行われました。ハワイのKapakahi Riverの降雨後の下流におけるCOD値の上昇、TH値が高い傾向にある理由等について、本校の生徒が積極的に質問しました。本研究はこの後、論文にまとめ、コンテストに出品いたします。今後も継続してディスカッション、その後、実験を重ね、本年度、日本ストックホルム水大賞に応募します。

  令和3年11月14日(日)に国際共同研究の内容を「Global Scientist Award “夢の翼”」で研究発表し、奨励賞を受賞しました。
<テーマ>愛媛とハワイの水環境比較~国際共同研究を通じて~
The Comparative study of water environment between Ehime and Hawaii

 

 

③外国人研究員による出張講義
【目的】外国人研究員である講師を招き、先端研究について紹介していただくとともに、質疑応答やディスカッション等を通してグローバルな価値観を養う。併せて、1学期に「RS探究Ⅱ」で実施した「英語プレゼンテーション」における改善点を見出し、今後、大学での学びでも取り組むであろう、科学研究における英語プレゼンテーションに生かすことを目的とした。

【内容】
 日時 令和3年11月15日(月)6、7限目 14:45~16:45

 講義 「Natural Disasters –Some Recent Events and Our Disaster Knowledge Level」
 講師 愛媛大学社会共創学部 環境デザイン学科 教授/愛媛大学防災情報研究センター
    センター長 BHANDARY Netra Prakash 氏
 豪雨や地震、津波など、世界及び日本各地で起こる様々な自然災害について、現地調査による情報をもとに、防災工学の科学的知見をもって研究成果を英語で説明された。特に、南海トラフ大地震への防災対策について、未来に向けた防災対策を議論し合う場面が設定された。
【参加】第3学年理数科生徒34名、教員3名(英語、物理、生物)
【成果】 英語による防災研究の講義であったが、講師の説明が丁寧で理解しやすかった。また、グローカルな視点を大切にしながら研究されていることに気づきを覚える生徒も多かった。

④SSH講演会(英語による講演)
日時  令和3年10月29日(金)5、6限目
演題  「COVID19 vs The World」HUMPHREY CHRISTOPHER NOEL氏(シンガポール在住TVプロデューサー)
※全校生徒対象に英語による講演を開催(オンライン)し、各教室で視聴・質疑応答を行う。

 

 ⑤「RS探究Ⅰ」科学英語講座
①数式の書き方・英語による読み方(テスト実施)
②SDGsについて考える(英語)
 GOAL12「使う責任つくる責任」(YouTube動画利用)
 「宇和島でごみ収集を有料化すべきだ」について、英語での意見発表
 GOAL4「質の高い教育をみんなに」
 「少数言語を守ることは重要か」について、英語ディスカッション
 GOAL13「気候変動に具体的な対策を」
 「脱炭素社会の実現に向けてできること」に関する英語での意見発表
③課題研究の英語によるプレゼンテーション

⑤「RS探究Ⅱ」英語プレゼンテーション(第1回SSH運営指導委員会参観授業)
 令和3年7月5日(月)6限目、7月15日(木)3~5限目)
①RSⅡ課題研究発表(英語のアブストラクトの作成、英語による発表)
②サイエンス・ディスカッション
 「To Make a Brighter Future in Uwajima」
  Zoom Meetingブレークアウトルーム機能を利用し、留学生との分科会の実施(分科会ごとに、医療、環境保全、地域産業等に焦点を当てたテーマのもとで意見交換)→全体会での意見の報告と集約
※第3学年理数科3年生36名に対して、愛媛大学留学生18名を招へいし、英語コミュニケーションの経験値や充実度を高めた。