南予のみかんを、日本の誇りに―日本農業遺産「愛媛・南予の柑橘農業システム」フォーラム―
2025年1月26日 09時58分1月25日(土)宇和文化会館で日本農業遺産「愛媛・南予の柑橘農業システム」フォーラムが開催され、本校2年生理数科の4名が研究発表を行いました。
南予が誇る柑橘農業システムは、その地理的、気候的、文化的価値を認められ、平成31年に日本農業遺産に認定されています。愛媛県では伝統ある柑橘農業を受け継ぎ、このシステムを次世代に残していくことを目的に、世界農業遺産への認定を目指しています。今回のフォーラムでは、南予の4つの高校(宇和島東、南宇和、川之石、三崎)が集い、現地・オンライン合わせて約80名の方々の前で、高校生の視点から魅力や課題を発見し、このシステムの更なる発展と国内外への発信することを目指して研究発表や活動報告を行いました。
はじめに、元国連食糧農業機関 元世界農業遺産コーディネーターとして活躍された遠藤芳英さんによる講演では世界農業遺産の意義や現状を教えていただきました。また、京都大学農学部資源生物科学科の齋藤環さんとのクロストークも聞かせていただき、齋藤さんが所属する「京大農薬ゼミ」の農薬使用を減らした農法の研究についても紹介いただきました。
宇和島東高校生の発表テーマは「データで分析!おいしいミカンを育てるには?」
みかん研究所からデータを提供いただき、気象庁のデータと組み合わせ分析することで糖度や酸度、果重や横径などのおいしさや生育に関する関係性を明らかにしていく研究です。様々な人が柑橘農業に関わっていく糸口となるスマート農業の実現を目指しています。
発表後は遠藤さんをはじめ、観覧に来てくださった方々からも反響をいただき今後の研究の励みとなりました。高校生による「柑橘農業に関する本音トーク」も盛り上がりを見せ、会場一帯となって「南予のみかん」について考える時間となりました。
3月11日(火)「令和6年度研究成果報告会」でも今回の研究の成果について見ることが出来ます。ご期待ください!