教科等横断型授業の推進   

1 STEAM教育の実践と目的
 Society5.0 の実現のためには、多面的に学び、考える力を育成」することが重要です。そのために、本校では、STEAM教育を推進しています。STEAMとは、Science, Technology, Engineering, Art, Mathematicsの分野が複雑に関係する現代社会の課題を、各教科・領域固有の知識や考え方を統合的に働かせて解決する学習のことです。これらを円滑にするために必要なものが、「A」すなわち「Art」(デザイン、感性等)現在、「A」は「Liberal Arts」(芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理等)とされています。
 本校は、文部科学省から第Ⅲ期(R5~R9)「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」事業の指定を受け、
Society5.0の実現に向けて多くの地域課題を解決し、地域の未来を科学的に創造するイノベーション人材を育成するために、STEAM教育にロボット・データサイエンスの考え方を融合させた宇東STREAM(Regional Problems × STEAM × Robotics)のカリキュラムを研究開発しています。 

【第Ⅲ期研究開発課題】
「地域の未来を科学的に創造するイノベーション人材育成のための宇東STREAM」
 第Ⅲ期SSH概要 PDFはこちらです  


【本校におけるSTEAM教育の取組について】

(県教委と連携し、令和5年度STEAM教室を設計、令和6年度設置)
教科等横断型授業、探究型授業(宇東ICEモデルの開発)
STREAM型課題研究
 地域課題探究プログラム「Regional Future Design」
 ・南海トラフ地震事前復興デザイン探究(東京大学、愛媛大学等と連携)
 ・地域課題解決ロボットアイデア探究(THK株式会社と連携)
 ・RESAS等を活用した地域課題解決データサイエンス探究 
  滋賀大学データサイエンス学部、愛媛大学データサイエンスセンターと連携
◆学校設定科目で課題研究
 ①学校設定科目「STREAM探究基礎」      1年理数科・普通科
 ②学校設定科目「STREAM探究Ⅰ」       2年理数科・普通科理系
 ③学校設定科目「STREAM探究Ⅱ」       3年理数科・普通科理系
 ④学校設定科目「グローカル探究Ⅰ(GL探究Ⅰ)  2年普通科文系
 ⑤学校設定科目「グローカル探究Ⅱ(GL探究Ⅱ)  3年普通科文系

学校設定科目「STREAM探究応用」 ロボット等の先端科学技術に関する探究活動
 ・AIやIoTによる植物工場探究(愛媛大学農学部と連携)
 ・自動収穫ロボット探究(株式会社ディースピリットと連携)
 ・ロボットプログラミング探究
 ・インボリュート曲線探究(ロボットに用いられるギアの探究)
 ・STREAMアイデア創生探究
 ・オールイングリッシュによる先端防災工学探究

ハワイ、マレーシアの高校とSDGsに関する国際共同研究
ハワイ大学・コロラド大学と連携したSTEAM教育(宇宙工学に関する探究実験)
関東STREAM研修(本校卒業生が講師 東京大学での先端科学研究、AmazonでのAI研究)

 

2 本校における教科等横断型授業の実践
 文部科学省では、STEAMの各分野が複雑に関係する現代社会に生きる市民、新たな価値を創造し社会の創り手となる人材として必要な資質・能力の育成に向け、各教科等での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習を推進しています。
 本校では、令和2年度以降、ターゲットティーチャーを中心に教科等横断型授業に取り組んできました。
異なる教科の複数の教員が行う授業は、生徒にとって、新鮮で興味・関心が高く、「多面的に学び、考える力」を身に付ける機会となっています。
 令和4年度からは、教科等横断型授業に全校体制で取り組み、1人1回以上実践し、指導案等を公開していきます。内容についても、「実社会での課題」と「生徒に身に付けさせたい資質・能力」を明確にした指導案を作成し、教科等横断型授業に取り組んでいきます。実社会での課題を分かりやすくするため、「実社会での課題=SDGs」として教科等横断型授業を推進していきたいと思います。

 

 本校での取組、指導案等は随時掲載してまいります。

 

◆教科等横断型授業 「商業」×「英語」

〇主題(教材)
 グローバル化の視点でコンビニエンスストアの経営方法について考えてみよう。

SDGsでの課題
 SDGsの番号(8番)「働きがいも経済成長も」
〇実社会での課題
 少子高齢化の進展により、人口が減少し、経済面における国内市場規模の縮小が実社会での課題である。他方で、グローバル化の進展により、訪日外国人の数は増加している。今後は、多様化を通じて、経済の生産性をあげる取り組みが必要とされる。そのために、企業はどのように変化して、新たな価値を創造することができるかを考える。
〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
・身近な企業活動をマーケティング的な合理性を持って検討する態度を養う。
・現代市場の社会経済的な変化や消費生活の変化を身近なところで考察できるようにする。
・新しい業態の可能性や方向性について考察できるようにする。

〇授業者 
 商業科教員(データサイエンスで分析)+英語科教員(海外留学経験者)+ALT(カナダ出身)

 指導案 PDFファイル

 

《授業の流れ》
〇観光庁の統計情報から、訪日外国人旅行者数の推移と訪日外国人旅行者の消費動向を確認
訪日外国人旅行者は、日本滞在中にコンビニエンスストアを身近に利用していることを確認
外国に滞在経験のある英語科の先生とALTから実体験を聞き、外国のコンビニエンスストアの経営方法について理解
観光庁の統計情報から、愛媛県における訪日外国人旅行者の国別訪問者数を確認
〇愛媛県では、台湾からの旅行者数が一番多いことを確認
グローバル化に対応したコンビニエンスストアの経営方法について、各班で考えたことを発表
〇各班の発表後、生徒同士で質疑応答
生徒の発表を講評 ALTからも講評をもらい、多面的に学び、考えさせる

 

 ◆教科等横断型授業 「英語」×「公民」

〇主題(教材) 共生社会の実現に向けて ~多様性と調和~
(ELEMENT English Communication I Lesson 5 Respecting Each Other)

〇SDGsでの課題
 SDGsの番号(16番)「平和と公正をすべての人に」
〇実社会での課題
 複雑化する国際情勢の中、絶えず戦争や紛争が起きている。人種や性別、宗教など、様々な違いを理解しながら、多様な人々と共存することが求められる。多文化社会で、利他の精神を持って、個々を尊重し、社会に貢献しようとする態度を育んでいく必要がある。
〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 世界の「幸福・正義・公正」に向けて尽力した日本人の功績についての学びを通して、他者を尊重し、利他の精神を持って生きることの重要性を感じさせながら、多文化社会に生きる私たちが共生社会の実現に向けて何ができるかを考えさせる。
〇授業者 
 英語科教員、地歴公民科教員、ALT

 指導案 PDFファイル

 英語科の尾﨑慎太郎教諭と地歴公民科の谷口治義教諭、ALTのミシャル先生による教科等横断型授業でした。「英語×公民」の教科等横断型授業では、多様性を認め合う共生社会の実現について考え発表する授業が行われました。国際貢献を行ってきた日本人の活動について生徒が英語で紹介し、公民科の先生が説明を加えました。ALTからはカナダで活躍する日本人の方も紹介してもらいました。最後に班で共生社会の実現のために必要なことを話し合い、発表しました。皆さん英語で話すことに慣れているようでした。発表も積極的に行われていて、充実した時間でした。

 

 



◆教科等横断型授業 「数学」×「地学」
「宇和海付近の地震における津波の到達時間の計算―区分求積法の考え方を用いて-」
 
〇SDGsでの課題

 SDGsの番号(11番)「住み続けられるまちづくりを」
 〇実社会での課題
 南海トラフの巨大地震が今後30年以内に起きる確率について、政府の地震調査委員会は80%程度とし、宇和島市は最大10.1mの津波が来る可能性があると予測されている。防災意識を向上させ、津波被害を最小限に抑える必要がある。
 〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 高等学校の数学の授業において、実際のデータを用いて考えることは多くない。実際のデータを用いることで、単純化したり、理想化したりとデータの処理方法の必要性を感じてもらいたい。また、日常の複雑な課題を解決できる可能性があることに気付かせ、課題解決の試行錯誤の経験を通して、数学の考え方の理解を促したい。また、積分とは求積のための方法であるという認識をしている生徒が多い。本課題も積分を用いるが、面積で表されるものではない。実社会の中では、経済分野など、積分の活用法は求積だけとは限らない。計算だけでなく考え方や思考など、その有用性に気付かせたい。
 「津波」という本校にとって身近である題材を用いて、日常の事象を教科等横断かつ多角的に捉えさせ、問題を解決する力、課題解決の過程を振り返り、事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察する力を養いたい。

〇授業者 
 数学科教員、地学教員


  〇指導案  PDFファイル

 

 

◆教科等横断型授業 「芸術」×「地歴公民」

主題(教材) ベートーヴェンについて深く学ぼう

〇SDGsでの課題  SDGsの番号(4番)「質の高い教育をみんなに」
〇実社会での課題
 「鑑賞」という言葉の持つ受け身的な響きのためか、「鑑賞」は音楽を最初から最後まで聞いて好き嫌いやそこから得たイメージを感想として述べることが「鑑賞」だと考えている生徒が多く、音楽作品の持つ多面性やメッセージ性に気付かせるよう、取り組んでいくかが課題である。

〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 ベートーヴェンが生きた時代の文化的・歴史的背景の理解し、楽曲や演奏を解釈したり、それらの価値を考えたりして作品に対する理解を深め、鑑賞の能力を深化させる。
〇指導案・ワークシート  指導案PDF    ワークシートPDF


 

 


 

◆教科等横断型授業 「英語」×「国語」

主題(教材) 和歌を英語で鑑賞しよう

〇SDGsでの課題 SDGsの番号(4番)「質の高い教育をみんなに」
〇実社会での課題
 若い世代における「人間関係形成能力(言葉を適切に用いて人間関係を築き維持していく力)」の衰えが指摘されている。国際化に伴い外国語でのコミュニケーション能力が求められるようになったが、外国語の習得において、母語(国語)の語彙力は大きく影響するという。改めて「言葉」について考え、学びを深める必要がある。

〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 1 和歌の英訳を通して「言葉」に対する興味・関心を喚起し、言語文化への理解を深めさせる。

 2 「花」を英訳することによって、日本人のものの見方や自然観が時代と共に変化していることに気付かせる。
〇指導案・ワークシート  指導案PDF  ワークシートPDF


 

 

 

◆教科等横断型授業 「英語」×「家庭科」

 主題 世界の食糧事情について考えよう

〇SDGsでの課題 SDGsの番号(2番) 飢餓をゼロ

実社会での課題
 21世紀に入り先進国と開発途上国の間にある経済格差がさらに大きくなった。食料生産能力においても開発途上国には厳しい現実があり、食料の安定確保や栄養状態改善が喫緊の課題となっている。
 一方、先進国においては食品ロスをいかにしてなくしていくが課題となっている。先進国での食品ロス等の課題解決がそのまま開発途上国の課題解決につながるような方策を見出し実行していく必要がある。


〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
1 この単元で学習している「野菜工場」の利点と欠点を理解すると同時に、グローバルな観点から食料問題について考えさせる。

2 食料生産や消費について知識や理解を深め「飢餓」をゼロに向けての取り組みについて考え、行動する力を身につけさせる。

〇指導案  指導案PDF 

 

 


 

◆教科横断型授業 「国語」×「地歴公民」

主題 地域の歴史を振り返り、これからの地域活性化について考えよう。

〇SDGsでの課題 SDGsの番号(11番)「住み続けられるまちづくりを」

〇実社会での課題

日本では、地方の衰退が著しく、令和4年4月の総務省発表によると、全国の1718市町村のうち過半数の885市町村が過疎に当たるという。そのような中、地方に明るい話題をもたらし、活気をもたらすのはどのような事柄か。

〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
住み続けられるまちづくりのために、まず、自分たちが住んでいる町や通っている学校を見つめなおさせたい。その材料として、大正期の皇太子ご訪問という出来事を記した文章から、町のにぎわいや喜びを読み取ることで、地域に対する誇らしさを感じさせたい。

 〇指導案  指導案PDF 



 

 【導入】
・宇和島市制施行……大正11(1922)年、昨年がちょうど100年目、初代市長:山村豊次郎、当時、松山・今治に次ぐ、人口第3位の市だった。
・現在の宇和島市……人口約7万人(県内6番目)、65歳以上の高齢者の割合は40パーセント超え(県内20市町村中10位)、抱える課題:高齢化・人口減少による経済と社会の持続性の低下
⇒宇和島の未来は? 地方を明るくするニュースはないか。

【展開】
1 100年前、当時の皇太子殿下による宇和島行啓が実現。宇和島市中が歓喜に湧きかえった。
『山村豊次郎伝』Aを簡単に解説。行啓実現に寄与した3人の人物について説明する。
穂積陳重については少し丁寧に(実績、穂積橋)。
2 行啓の一日を時系列で読み解く。 
⑴ 御上陸後の行列
『山村豊次郎伝』Bをグループで読ませる。
☆質問① 宇和島上陸後の行列は、どのような順路を通ったか。
☆質問② 奉迎の市民の様子はどうだったか。
市内の順路を説明する。
⑵ 中学校内の様子
『山村豊次郎伝』Cをグループで読ませる。
☆質問③ 校内をどういう順路で回られたか。
☆質問④ 皇太子殿下が興味を示された植物は何か。
校内の順路を説明する。
⑶ 中学校を去られた後、宇和島御出発まで
『山村豊次郎伝』Dを簡単に解説。
3 皇太子殿下奉迎歌を鑑賞する。
歌に込められた、宇和島市民の喜びと誇らしさを感じ取らせる。
【整理】
・『山村豊次郎伝』E(宇和島市民諸君へ)、F(宇中生への講話)を読む。
☆質問⑤ 穂積氏の宇和島への思いはどのようなものだったか。
・過去の出来事や先人の思いを踏まえ、地方の課題に向き合う。=本時の振り返りの記入


 

◆教科等横断型授業 「日本史」×「数学」

主題 「武士の家計」
SDGsでの課題(8番)「働きがいも経済成長も」
〇実社会での課題
・数学が実社会にどのように生かされているのか気付かせ、教育の意義を考えさせたい。
・インフレ下で給与が上がらないことが生活の困窮につながることを理解させ、この30年間、
給与が上昇しなかった日本の現状が危機的な状況であることに気付かせたい。
生徒に身に付けさせたい資質・能力
・常用対数表を用いることで計算が簡単になることに気付かせる。
・インフレにおいては、同じ生活をしていても支出が増えていくことを理解させる。

〇指導案 指導案PDFファイル  振り返りシートPDF 
 

 

 ◆教科等横断型授業 「数学」×「芸術」

〇主題(教材) 図で表現することの効果と留意点

〇SDGsでの課題
 SDGsの番号(4番)「質の高い教育をみんなに」

〇実社会での課題
 数学の授業において、「問題をまず図で表現すること」という指導を継続的に行っている。その考え方を、数学に留めるのではなく、実生活において有用である方法として生徒に認識させるために、芸術科との教科等横断型授業を計画した。

〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
・図示することは、数学の問題を解くときにだけに留まらず、実生活において有用であることを実感させる。
・様々なツールを用いて探究することを通して、課題を自由な発想・様々な視点で考察することの大切さを実感させる。

〇授業者 
 数学科教員+芸術科教員

指導案 指導案PDFファイル 


 

 

 

 

 

◆教科等横断型授業 「国語」×「外国語」

〇主題(教材) 和歌の英訳を通して言葉に対する感覚を磨く   

〇SDGsでの課題
 SDGsの番号(4番)「質の高い教育をみんなに」


〇実社会での課題
 グローバル化が進んだ現代社会においては、今後外国の人々と交流したり協働したりする機会は確実に増加していく。その国際社会を生き抜いていくためには、自国の伝統的な言語文化に対する理解を深め、そして異なる文化を持った人々に対して自分たちの文化について表現する力を養っていく必要がある。また、日本語と英語の両方の言語から主題を捉えることで、言葉に対する感覚を磨くことを目標とする。

生徒に身に付けさせたい資質・能力
1 和歌の英訳を通して、繊細な感受性を磨くとともに、言語に対する鋭敏な感覚を養わ
せる。
2 自国の伝統的な言語文化に対する理解を深めさせる。


〇授業者 国語科教員+英語科教員

〇指導案 指導案PDFファイル 





 

教科等横断型授業 「化学基礎」×「美術」

〇主題(教材) 「神奈川沖浪裏 富嶽三十六景」に使用されたベルリンブルーの生成

SDGsでの課題  
 SDGsの番号(12番)「つくる責任、つかう責任」

〇実社会での課題
 天然資源である顔料の元となる鉱物は、世界的な需要により資源の枯渇問題に直面している。天然資源を持続的に管理し、効率よく使用するために、人工の絵具の生産とその活用が課題である。


〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 天然資源の持続的な管理と効率的な使用に向けて、過去に行われていた取組みから、持続可能な社会を実現するために必要なこと、これから自分たちができることについて考えさせる。


〇授業者 理科教員(化学)+芸術科教員(美術)

〇指導案 指導案PDFファイル 




 

 

 

 

 教科等横断型授業 「理科」×「家庭」

〇主題(教材) 避難所生活について考える。


SDGsでの課題  
 SDGsの番号(13番)「気候変動に具体的な策を」


〇実社会での課題
 近年、線状降水帯の発生や台風の大型化により水害が全国各地で発生している。今年は東北地方でも梅雨前線の活動が活発になり浸水などの被害が発生した。南予地域も平成30年の豪雨災害を経験しており、災害発生はとても身近な問題である。

〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 将来身近な場所で災害が発生し、避難所生活を余儀なくされたときのためにどのような準備が必要なのか、さまざまな立場に立って考える力を養う。また実際に各家庭で準備したり、将来行政に働きかけたりする行動力を身に付けさせる。

〇指導案 rikakatei1231026.pdf
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教科等横断型授業 「国語」×「芸術(美術)」

〇主題(教材) 美術作品を鑑賞し、自分の言葉で解説文をつくろう


SDGsでの課題  
 SDGsの番号(4番)「質の高い教育をみんなに」


〇実社会での課題
 私たちの日常のコミュニケーションにおいて、観念的または概念的表現を必要とする場面は多い。相手に理解してもらうためにも、また相手を理解するためにも、自分が受けた感動や印象を単に「感動した」「きれいだった」ですませずに、自分の感動や思いが正確に伝わるよう、適切な言葉で表現できるようになれるかが課題である。

〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 
作品に関する情報に左右されない、主観的な感動の言語化と主観的・客観的情報を自身で消化し、他の人に伝える表現力を身につける。

〇指導案 国語×芸術240116.pdf
国語×芸術240116.pdfの1ページ目のサムネイル

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「国語」×「芸術(美術)」ワークシート 国語×芸術ワークシート240116.pdf

 

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教科等横断型授業 「商業」×「芸術(美術)」

〇主題(教材) 誰にでも分かりやすいGUIには何が大切か考えよう


SDGsでの課題  
 SDGsの番号(1番)「貧困をなくそう」


〇実社会での課題
 一人一台端末の普及など、コンピュータが身近に存在する時代になったが、現在の形に至るまでには多くの人間の知恵と経験の蓄積がある。コンピュータは多くの人の努力で人間が利用しやすい設計となっている。しかし、今日においても開発者はあらゆる人が使いやすいコンピュータの開発のため日々苦労している。どのようにすれば誰もが使いやすく、便利なコンピュータになるのだろうか。

〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 
コンピュータを利用者の目線から考えるにあたって、使いやすさを考慮したヒューマンインタフェース設計を考える。インタフェース設計の中でも生徒にとって身近なGUI(アイコン)をユニバーサルデザインの考えをもとに考えさせる。

〇指導案 商業×芸術240220.pdf

指導案「商業」×「芸術」

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ワークシート.pdf

教科等横断型授業 「地理」×「地学」

〇主題(教材) 自然災害に強い地域を目指そう


SDGsでの課題  
 SDGsの番号(17番)「パートナーシップで目標を達成しよう」


〇実社会での課題
 日本は自然災害が多い国の一つであり、我々は自然の脅威にさらされている。特に、2018年の西日本豪雨において、愛媛県南予地方では大きな被害が起きた。そのため、私たちは自然環境の特徴を正しく理解し、自然災害に備えた対策を講じることが重要である

〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 
気象庁が提供している「キキクル」や宇和島市のハザードマップを適切に用いることで、大雨による災害が起こった際に、自分の命は自分で守る力を身に着けさせる

〇指導案 学習指導案「地理」×「地学」.pdf


学習指導案「地理」×「地学」.pdfの1ページ目のサムネイル

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教科等横断型授業 「国語」×「外国語」

〇主題(教材) 和歌の英訳や紹介文の作成を通して言葉に対する感覚を磨く


SDGsでの課題  
 SDGsの番号(4番)「質の高い教育をみんなに」


〇実社会での課題
 グローバル化が進んだ現代社会において外国の人々と交流したり協働したりするためには、自国の伝統的な言語文化に対する理解を深め、異なる文化を持った人々に対して自分たちの文化について表現する力を身に付ける必要がある。また、地域の魅力という多様な捉え方が可能な主題を日本語と英語の両方の言語から捉えることで、文化に対する深い理解と言葉に対する感覚を磨くことを目標とする。

〇生徒に身に付けさせたい資質・能力

1 和歌の英訳を通して、繊細な感受性を磨くとともに、言語に対する鋭敏な感覚を養わせる。

2 地域の魅力について理解し、異なる文化を持つ人々に言葉で伝える力を身に付けさせる。

〇指導案 学習指導案「国語」×「外国語」.pdf

学習指導案「国語」×「外国語」.pdf
学習指導案「国語」×「外国語」.pdfの1ページ目のサムネイル

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教科等横断型授業 「英語」×「地理」

〇主題(教材) 持続可能なパーム油の生産・消費のために何ができるだろうか

SDGsでの課題
SDGsの番号(12番)「つくる責任 つかう責任」

SDGsの番号(15番)「陸の豊かさも守ろう」

〇実社会での課題
 パーム油は、その使いやすさから食品や化粧品など様々な製品に使用されている。また、環境に優しい燃料として注目を集めている。しかし、パーム油生産のために、インドネシアやマレーシアでは熱帯雨林を伐採しアブラヤシを植栽するプランテーションが行われており、森林伐採や生物多様性の消失を含めた環境破壊が深刻な問題になっている。持続可能なパーム油の生産・消費のために、それぞれの立場がどのように取り組んでいくかが課題である。


〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 パーム油の生産・消費に係る様々なステークホルダーの立場(環境保護団体/農家/農場経営者/お菓子メーカー/消費者)から現状や課題を分析させることを通して、持続可能な社会を実現するために必要なこと、自分たちができることについて考えさせる。

〇指導案 指導案PDFファイル 





教科等横断型授業 「英語」×「生物」

主題(教材) ユーグレナを用いた栄養改善と環境問題の解決

〇SDGsでの課題
SDGsの番号(2番)「飢餓をゼロに」、 (13番)「気候変動に具体的な対策を」

(7番)「エネルギーをクリーンに」、(6番)「安全な水とトイレを世界中に」

〇実社会での課題
 世界には、栄養不足に苦しむ子供たちがいる。また、莫大なCO2排出により、地球温暖化と環境破壊が進み、人間の活動による水質汚染も深刻な地域がある。それらの解決に役立つ材料や技術の開発は進められてはいるが、まだまだ不十分である


〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 様々な問題の解決のためになされている取組の成功例を学ばせ、また、世界をよりよい方向に変えていくアイディアを実現していくうえで切り札となる事がらについて考えさせたい。

 上記のテーマについて考えたことを英語で表現させ、コミュニケーション活動にも生せるような表現能力を身に付けさせたい。

〇指導案 指導案PDFファイル 


 

 

  

教科等横断型授業 「商業」×「美術」

〇主題(教材)
プレゼンテーションの全体の流れを理解し、各手順の具体的な留意点を学ぶ

SDGsでの課題
 SDGsの番号(4番)「質の高い教育をみんなに」


〇実社会での課題
 ビジネス活動においてプレゼンテーションは、得意先や顧客に企業情報や商品情報などを知らせ、契約や購買などの取引を行うための重要なコミュニケーションの手段である。自分が伝えるべき内容をきちんと相手に伝え、一方的に発信するのではなく相手の反応を確認しながら理解してもらえるものを作成することが課題である。


〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 プレゼンテーションの概要について学習し、活用される場面と有効性について理解するとともに、話し方や進め方など、プレゼンテーションを行うための技法を習得させる。

〇指導案 指導案PDFファイル 


  

 

教科等横断型授業 「国語」×「情報」

主題(教材) 自分の考えや思いを伝える

SDGsでの課題
SDGsの番号(4番) 「質の高い教育をみんなに」


〇実社会での課題
 情報技術の発達により、メールや動画のやり取りで意見交換をすますことができるようになり、直接人と会わなくても生活が成り立つ現在、自分の考えを整理して相手に伝える能力の低下が懸念されている。音声言語・非音声言語または、視覚化した情報を使って自分の考えを相手に伝えるプレゼンテーション能力を育成することはこれからの社会を生きていく生徒にとって必要な重要な課題である。


〇生徒に身に付けさせたい資質・能力
 自分の考えや思いを相手に伝えるための方法や技術を習得させ、効果的な伝え方を模索することで、コミュニケーション能力を身に付けさせる。

〇指導案 指導案PDFファイル