

3月14日(金)6限目2年理数科クラスで「数学×HR」教科等横断型授業が行われました。数学科井上栄治先生からまず、確率論の問題としてモンティホール問題が提示され、人生の様々な場面で起きる「選択」についてグループディスカッションを行いました。
その後、ALTのKomatsu Aimee Mieko先生から英語による対話で導き出す「選択」の問題が出題されました。示された条件から消去法で思考していくことに苦戦しながらも、選択の根拠をグループの中で話し合っていきました。


HRのまとめとして、「幸運の確率」について今後の自分の進路選択を見据えながら考えました。進路実現に向けた真摯な取組について、井上先生から進学課長として日々目にしてきた3年生の様子について紹介いただき、1年後、そしてその先の未来を見据え、「今日から」何を選択し、どう切り拓いていくのかそれぞれが思いを新たにしました。


3年生理数科・普通科理系の生徒による研究が本年度の日本学生科学賞愛媛県知事賞を受賞しました。研究テーマは「段ボール上部の形状の変化に伴う避難所での防音効果」。非常事態の中にあっても、避難所でのプライバシーの保護など暮らしの質を少しでも高めたい、という思いで取り組んだ研究です。
受賞については新聞やネットニュースなどに多く取り上げていただきました。それに目をとめていただいたことをきっかけに、今回、清水建設株式会社の方が本校を訪れてくださいました。
令和7年3月12日(水)本校を訪問してくださったのは清水建設株式会社技術研究所都市空間技術センター音環境グループでグループ長をされている石塚崇さんです。


まずは本研究に取り組んだ3年生がプレゼンテーションを行った後、研究を引き継ぐ1年生が先輩に質問を投げかけました。防音効果を狙って、段ボールの壁の上に実験で導き出した条件を満たすT字型の加工を施すという提案について、石塚さんからの助言の下、質疑応答が行われていきました。社会実装されている建築物を手がけてこられた音環境のプロからいただく助言には、3年生にとってはもちろん、これから研究を引き継ぎ、発展させていく1年生にとって貴重なヒントがたくさん詰まっていました。
今後も引き続き清水建設株式会社様からの助言をいただきながら、研究を進めていきたいと思います。遠方よりお越しいただいた石塚様、オンラインでご参加いただいた野竹宏彰様、ありがとうございました。


令和7年3月9日(日)に開催された「うわじま防災シンポジウム」(@パフィオ宇和島)で2年生文系の生徒5名が発表を行いました。宇和島南中等教育学校の生徒の皆さんとも協力しながら、市長をはじめ消防や自衛隊、自主防災組織、NPO法人など防災に関係する諸機関の代表者の方々、また市民の皆様に向けて発信しました。


発表では、東北研修の学びを6校合同避難訓練に生かす研究や、観光と事前復興を組み合わせた地域活性化プランの提案を行いました。
生徒達は全国の高校生が参加する防災学習グループ「防災地理部」の活動に参加し、課題研究の内容を防災に関連付けながら2年間、研究を進めてきました。御指導・御助言いただいた東京大学復興デザイン研究体や愛媛大学防災情報研究センターの教授や大学院生の皆さん本当にありがとうございました。
シンポジウム当日は「防災地理部」顧問でもあり、宇和島市事前復興計画策定委員会の委員長でもある東京大学教授、羽藤英二先生からも発表内容や日々の活動について講評をいただきました。


また、発表の様子はNHK「ひめぽん」(3月11日放送)でも取り上げていただき多くの方々から御助言や励ましの言葉をいただきました。今後も1年生と協力しながら、「事前復興」の学びを学校の「文化」「伝統」にしていきます。