R6_SSH事業活動報告

SSH事業「関西研修」~他流試合で自己の視野を広げよう(科学系部活動)~

2024年10月15日 16時20分

 この「関西研修」は今年度初めて企画された事業で、「他校との交流」に焦点を当て、1012日~14日の3連休を使って物理部・化学部・生物部・地学部の部員を対象に実施されました。

 1日目の兵庫県立三田祥雲館高等学校訪問では、本校のポスターセッションに始まり相手校の研究発表、最後にホバークラフトコンテスト、また、2日目の午前中は京都大学の防災研究に関する学び、午後は京都府立桃山高等学校にてお互いのポスターセッションののち、ペーパーローラーコースターコンテストという流れで実施されました。訪問した2校の研究レベルの高さに圧倒されつつ、本校生と訪問校生で混成チームを作って実施したコンテストでは、宇和島から冷蔵状態で訪問校に持ち込んだ“じゃこ天”の獲得を目指して、お互いに協力し知恵を出し合いながら、とても楽しく充実した交流ができました。

映画のロケ地にもなるという三田祥雲館高校の美しい校舎、100人を超える桃山高校の科学系部活動の部員数、そして京都大学の海底で起こる地滑りの再現実験、さらには、3日目に実施された関西の大学に通う本校卒業生との座談会等、どれをとっても驚きと感動と楽しさ満載の関西研修となりました。
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教科等横断型授業「体育」×「生物」

2024年9月25日 11時39分

体育の「ハードル」の授業に、生物の先生が参加しました。
筋肉は600以上あること、筋肉を動かすにはカルシウムイオンやナトリウムイオンなどが必要であること、意識して筋肉を動かすことを説明していただきました。
その後ハードルを跳ぶ練習を行いました。タブレットでフォームを撮影し、改善点を話し合いました。みなさん動きを意識して取り組むことができたでしょうか?
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【STREAM探究基礎/地域探究】地域産業に学ぶ―みかん研究所・水産研究センター出張講義―

2024年9月16日 10時39分

 令和6年9月12日(木)教科SS「STREAM探究基礎」「地域探究」の授業で1年普通科理数科商業科を対象に出張講義が行われました。愛媛県農林水産研究所果樹研究センターみかん研究所から藤原文孝所長、水産研究センターからは渡邉昭生センター長にお越しいただきご講義いただきました。

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藤原所長からは柑橘王国愛媛が誇る農業システムや農業を取り巻く現状、みかん研究所の取り組みについて、具体的な事例を紹介いただきました。また渡邉センター長からは研究センターによる県下全海域の漁場環境の監視や養殖×柑橘による研究開発のエピソード等、魚や真珠など養殖業を中心とした水産業の振興に貢献する研究所の取り組みについてお話しいただきました。

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 生産者の方々や研究所の方々のたゆまぬ努力や研究・調査の緻密さを知ることで、あらためて南予が誇る農業や水産業の素晴らしさや魅力を感じるとともに、いよいよ始まる課題研究の実践に向けて、科学的な見方や検証の方法について学ぶことができました。1年生達の地域課題への挑戦にご期待下さい!

自然災害について考えました

2024年9月9日 17時53分

2年生理数科の生徒が「STREAM探究応用」の授業で自然災害について学びました。
愛媛大学社会連携推進機構・防災情報研究センター教授・センター長である Netra Prakash Bhandary (バンダリ ネトラプラカシュ)先生から、激甚化する自然災害の状況について講義をしていただき、その後各グループでテーマを選んで事前準備など話し合い結果を発表しました。
今年の8月の世界平均気温が観測史上昨年と同じく最も高くなっているそうで、今後の気温変化と発生する自然災害との関連性も注視していく必要があります。
英語で発表を行い、学術研究を行う上での英語の重要性も再認識しました。
ネトラ先生には御多用の中お越しいただき、ありがとうございました。
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第26回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会(島根大会)で優秀賞を受賞 

2024年8月27日 16時12分

8月19 , 20日に開催された第26回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会(島根大会)に3年生理系の4名が参加し、ポスター発表を行いました。この研究は「段ボールの形状の違いによる避難所での防音効果」というタイトルで、大規模な災害発生時に利用する避難所のQOL向上を目指したものです。生徒達の堂々たる発表により、様々な参加者に興味を示していただき、見事「優秀賞」を受賞いたしました。生徒たちの研究の成果が、少しでも地域・社会に還元されることを願っております。

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R5_SSH事業活動記録

避難と復興のまちづくりを学ぶ東北研修④

2023年7月31日 17時31分

【7月28日(金)】平泉、南三陸町震災復興祈念公園(旧防災対策庁舎遺構等)

 最終日は世界遺産に登録されている平泉中尊寺とその周辺地域を訪れ歴史と文化遺産の保存、まちの形成プロセスについて学びました。荘厳な空気に包まれた境内を巡ると、あらゆる生命を尊び共に生きるという平泉の理念を反映させた「東北復興平泉宣言」など各所に復興に向けた取組もが見られました。

 最後に南三陸町震災復興祈念公園を訪れ、住民に避難を呼びかけ続けた旧防災対策庁舎の遺構を見学しました。隈研吾さんの設計の南三陸東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」や東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」被災者の方々が語る当時の状況と重ね合わせながら想定を超える自然災害と避難、暮らしの抱える困難について考えました。

 

 集合や全体での整然とした動き、安全な暮らしにつながる意識等、学校生活の日常に命を守る行動があります。今回の学びを学校全体や市で紹介・提案を行っていきますので、是非、皆さんも日々の生活を振り返ってみてください。

 ご協力いただいた多くの方々、ありがとうございました。

避難と復興のまちづくりを学ぶ東北研修②

2023年7月31日 17時14分

【7月26日(水)】仙台市若林地区荒浜、女川町、旧大川小学校災害遺構、石巻市雄勝、石巻市北上町

 二日目はまず、仙台市平野付近の多重防御による復興のまちづくり学ぶため、基礎の遺構が残る荒浜を訪れました。その後、南予地域と同じくリアス海岸、狭い土地での行われている多様な復興のまちづくりを見るため三陸海岸に移動しました。住民の合意形成による復興の難しさ、大規模な津波防潮堤の実情などについて学びました。

 旧大川小学校災害遺構では当日の児童達の動きをたどりながら、災害発生時の行動・判断、複雑に絡まり合う避難の状況について向き合いました。北上町では浦々の高台集団移転がどのように進んでいったのか、住民の中心となって活動されたNPO法人ウィーアーワン北上の代表理事、佐藤尚美さんからお話を伺いました。被災者の合意形成の実態や残したい未来について考え、故郷の荒れ地に杜を再生する平地の杜の活動ついて教えていただきました。また、現地で杜の再生の様子を見学し、非可住地域となった土地の未来について考えました。

避難と復興のまちづくりを学ぶ東北研修①

2023年7月31日 17時04分

 7月25~28日の4日間、防災や事前復興について課題研究や委員会活動を行っている2年生4名が南海トラフ地震発生を想定したまちづくり(事前復興)について学ぶ研修に参加しました。愛媛大学教授、東京大学院生、南宇和高校の生徒5名の皆さんとともに、宮城、岩手の復興の様子について実際に目で見て、復興に携わる方々からお話を伺って学びを深めていくプログラムです。被災状況や復興の方法は地域や地区で大きく異なっています。現地で自分の目で見て、それぞれの立場・視点からの震災についてお話を伺える大変貴重な経験となりました。

【7月25日(火)】東京大学工学部社会基盤学科にて事前講義

 東京大学羽藤英二教授、院生2名による事前講義を受けました。東北での実地研修の前に復興のまちづくりをとらえる5つの視点、①地形の特徴と土地利用、②海との関係、③まちの拠点、④産業の再生、⑤まちの歴史について事例と合わせて講義していただきました。その後、明日以降、特に注目したいテーマについてそれぞれ発表し、視点の理由の共有を行いました。講義後は東京大学構内の各所に残る関東大震災の遺構について羽藤教授に案内していただきました。

 

 

【SSH】第3回全国バーチャル課題研究発表会

2023年7月22日 18時40分

 7月19日(水)3年3組、4組が全国バーチャル課題研究発表会に参加しました。Skypeを利用したオンラインで開催された本発表会は、生徒同士が質疑や助言を行うことによる研究のブラッシュアップを目的としています。19日は本校に加え、兵庫県立加古川東高等学校、兵庫県立姫路西高等学校、広島大附属中学校・高等学校、愛媛県立松山南高等学校の5校により計33本の発表が行われました。

 本校からは8チームが代表として発表。他校の生徒の皆さんから様々な質問、助言を行っていただきました。また、他校の課題の設定の仕方、アプローチの視点・方法など参考になる点が多々あり、宇東生も積極的に質問を行っていました。各種コンクールへの出品を間近に控えたこの時期に、自分たちの研究を見つめ直し、改善へのヒントをいただける充実した時間となりました。ありがとうございました!

【RS探究Ⅱ】公開授業「英語サイエンスディベート」

2023年7月19日 14時38分

7月18日(火)5限目に英語科、楠和仁教諭による3年4組理数科「RS探究Ⅱ」の公開授業が行われました。「The Japanese Government should ban production and sales of EV cars by 2035.」を論題とした英語サイエンスディベートです。前回、前々回に引き続き愛媛大学から9名の留学生が議論のサポート役として来校してくださいました。

肯定側、否定側がZoom Meetingでつながり、アカデミックディベートの手法に沿って、論理的に立論や質問、応答をしていきました。英語ディベートの難しさに加え、エネルギー問題、環境問題、世界経済など多角的な分析を必要とする論題の難しさもありましたが、調べてきたデータや留学生とのやりとりを踏まえ、生徒たちは議論を深めていきました。チームメイトや留学生と打ち解け、協力しながら議論を作っていくこの活動は将来、社会を牽引する科学技術人材として国際舞台での活躍を目指す生徒の皆さんにとってとても貴重な体験になりました。