【7月28日(金)】平泉、南三陸町震災復興祈念公園(旧防災対策庁舎遺構等)
最終日は世界遺産に登録されている平泉中尊寺とその周辺地域を訪れ歴史と文化遺産の保存、まちの形成プロセスについて学びました。荘厳な空気に包まれた境内を巡ると、あらゆる生命を尊び共に生きるという平泉の理念を反映させた「東北復興平泉宣言」など各所に復興に向けた取組もが見られました。
最後に南三陸町震災復興祈念公園を訪れ、住民に避難を呼びかけ続けた旧防災対策庁舎の遺構を見学しました。隈研吾さんの設計の南三陸東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」や東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」被災者の方々が語る当時の状況と重ね合わせながら想定を超える自然災害と避難、暮らしの抱える困難について考えました。
集合や全体での整然とした動き、安全な暮らしにつながる意識等、学校生活の日常に命を守る行動があります。今回の学びを学校全体や市で紹介・提案を行っていきますので、是非、皆さんも日々の生活を振り返ってみてください。
ご協力いただいた多くの方々、ありがとうございました。
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【7月26日(水)】仙台市若林地区荒浜、女川町、旧大川小学校災害遺構、石巻市雄勝、石巻市北上町
二日目はまず、仙台市平野付近の多重防御による復興のまちづくり学ぶため、基礎の遺構が残る荒浜を訪れました。その後、南予地域と同じくリアス海岸、狭い土地での行われている多様な復興のまちづくりを見るため三陸海岸に移動しました。住民の合意形成による復興の難しさ、大規模な津波防潮堤の実情などについて学びました。
旧大川小学校災害遺構では当日の児童達の動きをたどりながら、災害発生時の行動・判断、複雑に絡まり合う避難の状況について向き合いました。北上町では浦々の高台集団移転がどのように進んでいったのか、住民の中心となって活動されたNPO法人ウィーアーワン北上の代表理事、佐藤尚美さんからお話を伺いました。被災者の合意形成の実態や残したい未来について考え、故郷の荒れ地に杜を再生する平地の杜の活動ついて教えていただきました。また、現地で杜の再生の様子を見学し、非可住地域となった土地の未来について考えました。
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7月25~28日の4日間、防災や事前復興について課題研究や委員会活動を行っている2年生4名が南海トラフ地震発生を想定したまちづくり(事前復興)について学ぶ研修に参加しました。愛媛大学教授、東京大学院生、南宇和高校の生徒5名の皆さんとともに、宮城、岩手の復興の様子について実際に目で見て、復興に携わる方々からお話を伺って学びを深めていくプログラムです。被災状況や復興の方法は地域や地区で大きく異なっています。現地で自分の目で見て、それぞれの立場・視点からの震災についてお話を伺える大変貴重な経験となりました。
【7月25日(火)】東京大学工学部社会基盤学科にて事前講義
東京大学羽藤英二教授、院生2名による事前講義を受けました。東北での実地研修の前に復興のまちづくりをとらえる5つの視点、①地形の特徴と土地利用、②海との関係、③まちの拠点、④産業の再生、⑤まちの歴史について事例と合わせて講義していただきました。その後、明日以降、特に注目したいテーマについてそれぞれ発表し、視点の理由の共有を行いました。講義後は東京大学構内の各所に残る関東大震災の遺構について羽藤教授に案内していただきました。
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7月19日(水)3年3組、4組が全国バーチャル課題研究発表会に参加しました。Skypeを利用したオンラインで開催された本発表会は、生徒同士が質疑や助言を行うことによる研究のブラッシュアップを目的としています。19日は本校に加え、兵庫県立加古川東高等学校、兵庫県立姫路西高等学校、広島大附属中学校・高等学校、愛媛県立松山南高等学校の5校により計33本の発表が行われました。
本校からは8チームが代表として発表。他校の生徒の皆さんから様々な質問、助言を行っていただきました。また、他校の課題の設定の仕方、アプローチの視点・方法など参考になる点が多々あり、宇東生も積極的に質問を行っていました。各種コンクールへの出品を間近に控えたこの時期に、自分たちの研究を見つめ直し、改善へのヒントをいただける充実した時間となりました。ありがとうございました!
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